２００１年ねんの１月がつ２６日にち、新大久保駅しんおおくぼえきで男おとこの人ひとがホームから落おちました。その時とき、近ちかくにいた韓国かんこく人じん留学生りゅうがくせいのイ・スヒョンさん（当時とうじ２６）とカメラマンの関根せきね史郎しろうさん（当時とうじ４７）の２人ふたりが、男おとこの人ひとを助たすけようとして線路せんろに下おりました。しかし、２人ふたりは電車でんしゃにはねられて亡なくなりました。

小学校しょうがっこう６年ねんの「道徳どうとく」の授業じゅぎょうでは１０年ねん前まえからスヒョンさんがしたことを教おしえるようになりました。埼玉県さいたまけん越谷市こしがやしの城ノ上小学校しろのうえしょうがっこうでも毎年まいとし、スヒョンさんについて教おしえてきました。そして２８日にち、スヒョンさんの両親りょうしんに初はじめて小学校しょうがっこうに来きてもらって特別とくべつ授業じゅぎょうをしました。

スヒョンさんは、日本にっぽんと韓国かんこくがいい関係かんけいになるために役やくに立たちたいという夢ゆめを持もっていました。授業じゅぎょうでは、そのスヒョンさんの夢ゆめや事故じこの時ときにしたことをどう思おもうかについて、子こどもたちから意見いけんを聞ききました。

子こどもたちは「国くには違ちがっても、同おなじ人間にんげんだから助たすけたいと考かんがえたと思おもいます」などと言いいました。スヒョンさんの両親りょうしんは「皆みなさんがスヒョンのことを一生懸命いっしょうけんめい勉強べんきょうしているので、スヒョンの夢ゆめはこれからもみんなに広ひろがっていくでしょう」と話はなしました。

授業じゅぎょうを行おこなった福島ふくしま早苗さなえ先生せんせいは「ご両親りょうしんの気持きもちはしっかり子こどもたちに伝つたわったと思おもいます」と話はなしていました。